ピンクの恋路


私は黙って窓の外を見ていた。



「 …なぁ」


と、イキナリ勇太が話しかけてきた。

「なにっ!!!?!!☆」

嬉しかったので、つい、餌をもらえた犬みたいに喜んで返事をした。



「プッ… まじでお前ウケるわ」



笑った。 勇太が笑った。



私は
もっと嬉しくなってきた。


「ェヘヘー…」



「にやけんな、キモス!!」



「キモスってーーー…ひっど」


「まぁ、それよりさ… 別れたんだ?彼氏と」



その言葉を聞いた時、ちょっとだけ私は悲しくなってきた。


「そうですよ~だっ!! (笑)」

でもココは明るく!! そう思った私は、笑いながらふざけ半分で返事をした。



「バッカじゃねーの??」


思いもよらなかった返事に私は戸惑った。


「バカだよ」


そう静かに答えると私は一階に下りた。





良太もまた、窓の外を見て、静かに煙を口からだした。




< 18 / 19 >

この作品をシェア

pagetop