ピンクの恋路
私は黙って窓の外を見ていた。
「 …なぁ」
と、イキナリ勇太が話しかけてきた。
「なにっ!!!?!!☆」
嬉しかったので、つい、餌をもらえた犬みたいに喜んで返事をした。
「プッ… まじでお前ウケるわ」
笑った。 勇太が笑った。
私は
もっと嬉しくなってきた。
「ェヘヘー…」
「にやけんな、キモス!!」
「キモスってーーー…ひっど」
「まぁ、それよりさ… 別れたんだ?彼氏と」
その言葉を聞いた時、ちょっとだけ私は悲しくなってきた。
「そうですよ~だっ!! (笑)」
でもココは明るく!! そう思った私は、笑いながらふざけ半分で返事をした。
「バッカじゃねーの??」
思いもよらなかった返事に私は戸惑った。
「バカだよ」
そう静かに答えると私は一階に下りた。
良太もまた、窓の外を見て、静かに煙を口からだした。