ピンクの恋路
「なんで? 楽しかったよ!!真剣楽しかった!! 」
「ハハハッ…(笑) 嬉しいわ!!美波がそう思ってくれてて!!」
先輩… ありがとう。
「当たり前じゃん… 」
「だな… 俺も楽しかった」
「ほんと? …こんな私と付き合ってて… 楽しかったの?」
「あぁ! めっちゃ楽しかった!!」
私は涙が溢れてきた。
「先輩っ…!!」
私は先輩に抱きつく。
先輩の温かさ…温もり。 これで最後…
もう少しだけ… 抱きつかせて?
「約1年…。ありがとうな… お前、可愛いからあんま一人で街とか行くんじゃねーよ!」
そういうと先輩は私の肩を持って引き離した。
「うん… ありがと」
私は鼻をすすりながら答えた。
「じゃあなっ…」
そういうと先輩は私に背を向けて屋上から出て行った。