ピンクの恋路

ドアにつるされた風鈴の音が、かなり痛んだ心にしみて… ちょっと癒された。


「うわあ~… 可愛いっ////」


外見も可愛かったけど、ミノリのいうとおり、中はもっと可愛らしかった。



店内に響く音はオルゴールの曲。有名なディズニーの音楽や、時には映画の音楽がオルゴールバージョンで流されていた。



ミノリは、私をドアの近くの椅子に座らせて、もっと奥に入っていった。




一時して、ミノリは綺麗なお姉さんと、ちょっと不良系な…でもカッコイイ男の人と一緒に私のところに来た。



「こちらが美波!!可愛いでしょ!??」

ミノリは二人に紹介した。



「めっちゃ可愛い~~~~!! なんかお人形さんみたいにギュッってしたくなるぅ~~~~~!!」



綺麗なお姉さんは私の体をブラブラ揺らして叫んだ。



「勇太はっ!??どう??美波、彼女にしたくない?!?」



ミノリは、ちょっと不良系な…でもカッコイイ男の人に聞いてみた。



ちょっ…、、ミノちぃーーーーん!!!!!

そんな事聞かないでぇええええーーーー/////





私の顔は、みるみる内に赤くなっていった。

「けっ…  俺、仕事戻りまあーす」

「冗談よぉーー!何、間に受けてんのぉ~??あぁーー恥ずかしっ」

ミノリは、ちょっと不良系な…でもカッコイイ男の人に向かってからかっていたのである。




それにしても、愛想もない変な奴。


私はそう思った。



< 7 / 19 >

この作品をシェア

pagetop