ピンクの恋路
ドアにつるされた風鈴の音が、かなり痛んだ心にしみて… ちょっと癒された。
「うわあ~… 可愛いっ////」
外見も可愛かったけど、ミノリのいうとおり、中はもっと可愛らしかった。
店内に響く音はオルゴールの曲。有名なディズニーの音楽や、時には映画の音楽がオルゴールバージョンで流されていた。
ミノリは、私をドアの近くの椅子に座らせて、もっと奥に入っていった。
一時して、ミノリは綺麗なお姉さんと、ちょっと不良系な…でもカッコイイ男の人と一緒に私のところに来た。
「こちらが美波!!可愛いでしょ!??」
ミノリは二人に紹介した。
「めっちゃ可愛い~~~~!! なんかお人形さんみたいにギュッってしたくなるぅ~~~~~!!」
綺麗なお姉さんは私の体をブラブラ揺らして叫んだ。
「勇太はっ!??どう??美波、彼女にしたくない?!?」
ミノリは、ちょっと不良系な…でもカッコイイ男の人に聞いてみた。
ちょっ…、、ミノちぃーーーーん!!!!!
そんな事聞かないでぇええええーーーー/////
私の顔は、みるみる内に赤くなっていった。
「けっ… 俺、仕事戻りまあーす」
「冗談よぉーー!何、間に受けてんのぉ~??あぁーー恥ずかしっ」
ミノリは、ちょっと不良系な…でもカッコイイ男の人に向かってからかっていたのである。
それにしても、愛想もない変な奴。
私はそう思った。