魔女と魔獣
「何?」


「ちょっと後ろ向け。」


元哉はすばやく私の髪の毛を
高い位置でまとめて
うなじを優しく撫ぜた。


ドキドキドキ・・・・・
おじさんったら・・・・

あえておじさんと呼ぼう
間違いを起こさないように……



まとめた髪の毛に
自分が巻いていた
赤いスカーフをとって
リボン結びにした。



そして皮ジャンを
脱いで
私に着せた。



「ちょっと、でかいけど
ローラーに見えるよ。
おまえ踊りうまいじゃん。
ポニーテールもなまらめんこいし
あとは格好だけってとこ。」



「あ…ありがとう」

恥ずかしくてしたを向いた。


元哉は
私のうなじに息をかけた。


「それにしても…
真白だな~~~
吸い込まれそうだよ・・・・
そう言って
私のうなじに唇を這わした。
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