魔女と魔獣
「携帯なんてそのくらいの
偉業をとげねーと買ってくれる
わけがない。」


携帯を見る横顔に
大人の男を感じた。


「なに?」


「なんか~大人みたい・・・」


「今何て小学生だって
持ってるべ~
俺らって、親厳しすぎだよな~」


私はいっぱいうなづいた。



「そうだよ、門限、勉強
服装に言葉使い~~」



その時
下で大きな声が聞こえた。



「なまら あっつい」
うちのパパ
その声につられて
母たちの笑い声


「モヤひく?」
翔の父の声


「きゃ~~~
モヤだってさ~~~~!!」

大爆笑



「なんの会話だろ・・・・」


「少なくても
模範的な
学生だった人間の会話ではないことは
確かだな~~
最近、疑うよ。」



携帯から目をそらさず
翔が言った。


「ね、翔って、オセロしよ」

なんだか携帯に翔を取られた気がして
悔しかった。
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