魔女と魔獣
ノノは私に抱っこされたくて
ものすごいアピール


「おいでノノ」

その時ドアが開いて
おじさんが入ってきた。

ノノはダブルパンチで
私の腕のなかで
うれションしまくりになった。


「おい、ノノ!!
緑さ~~ん、ノノしっこした~」



バタバタ走ってきたのは
体格のいいおばさん


おてつだいさん


「あら、めずらしい
ノノがこんなことお客様にするなんて」


「こいつは特別みたいだよ。」

キラ~~~ン
おじさんの笑顔に打たれる。


「元哉、遅いよ。」


「香利?なんか約束してたか?」


「ひどい!!
お祭り行こうって誘ったでしょ?」



「あ!忘れてた。」


「じゃ、私はこの辺で」


ノノをおじさんに返して
慌てて外に出た。



 おばさんやっと出てきた~


安心したような
がっかりしたような
ちょっと複雑な気持ちだった。
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