魔女と魔獣
「会ってみてーな~
マジュさんにそんな命しらずなこと
できるなんて魔女だな~って
みんな言ってたぞ~~」


マスターがにっこり
笑って私にジュースを出してくれた。


「魔女だって……
私とんでもないことしたのね。」



「ははは…
伝説になってたね。」


「もう会えないわ……
会わなきゃ始まらないのに~」


私が頭をかかえたら
マスターが


「魔女なら魔獣を手なづけられるかな」



「え?」



「魔獣はさ、いろんな戦いで
心を閉ざしているんだ。
心の解凍以外に
人を受け入れる余裕はないな~」




タバコに火をつけて


「難題だぞ~」
そう笑った。

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