魔女と魔獣
「昨日はありがと。」

「ううん。大丈夫だった?」


「マジュとは幼馴染なんだ。
だからいつも余計な忠告しては・・・」


「殴られるの?」

「ちがうよ。
あのあと、必ず怖い顔して
俺の腿の付け根をこちょばすんだ。」


「そうだったの?
なんだ~私てっきり暴力するかと…」


 パパっていつもそう
 真面目そうでどこか抜けてて


「志村さんって
あいつのこと本当に好き?」


「え・・・?」
まっすぐな目は私を観察してる。


「うん、運命だから。」


パパはにっこり笑った。


「よかった!!」

「どうして?」

「君なら、マジュを救える。」


「救うって?」
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