魔女と魔獣
私は真重のバイクの前で
待っていた。


「マジュおつかれ!!
バイクうるさいからな。
いい加減直せよ。」

おじさんが数人出てきた。
そこに交じって
真重も出てきた。


「バイクは俺の恋人だから、
うるさく話かけてくれるのが
好きなんだ。」


「おまえならいい男なのにな~
俺がおまえだったら
バイクにのらねーで
違うものにのるわ~」


あははは・・・
みんなが爆笑した。


そこにおばさんの声で

「山田くん座布団みんな
持ってって~」

笑い声が大きくなった。


ニヤ~っと笑う真重が
可愛かった。


「おにぎり持ってきなさい。
ちゃんと食べてるの?
弁当、お母さんいないから
どうしてんの?」


「学食あるっす。」


「もうこれ以上デカクならねーには
多少食わなくてもいいべ。」

そう言いながら
おじさんもお弁当をくれた。


「かあちゃん、マジュに作るのが
楽しいみたいでよ~」


「ごちそーさんっす!!!」


真重はみんなに頭を下げた。
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