魔女と魔獣
「また、会えるかな?」


「言ったでしょ?
私たち運命だって……」


「ごめん、俺
忘れてたんだな。
おまえがあの時の女の子だったんだ。」



私は真重の手をとって
私がつけた
根性焼きの痕にキスをした。


「ごめん、俺ひどいことしたな。」


私の手をとって見つめた。



「ほんと、痛かったよ。」


「マジごめんな。」


「キスして……」
私はもうマサ代になりきった。


 翔・・・
 いいよね?
 浮気じゃないけど
 真重が今好きだよ・・・
 私は今マサ代だから・・・・



冷たかった目に
星がうつっているようで
きらきらしている。


「マジュの目きれい・・・・」


「バカ。」



唇を合わせた。



「待たせてごめんな。」
真重が言った。
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