魔女と魔獣
集会には絶対連れて行ってくれない。


「なんで?
美雪とかいってるじゃん?」


「俺はいやなんだ。
自分の女を連れていくのは。」


ガンとして譲らない。
土曜の夜が憎らしい。


「俺さ、あさっての金曜日
バイト休むからさ、
夕方から会おうか?」


「ほんと!?」
うれしくて子供のように
喜んだ。


「やっと機嫌直ったか?」


「うん。だって会いたいもん。
ほんとは毎日会いたいもん。」

涙ぐむ・・・


「俺だって会いたいよ。」
真重はぶっきらぼうに言った。


「ほんと?」

私は恋をしてから
自分がこんなに素直だったのか
初めて知った。


体のすべてが
真重を求めていた。


「大好き」
そういえば必ず真重は


「バ~~~~~~カ~~~」

と答える。
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