魔女と魔獣
「今日は愛車はこれだ。」

自転車だった。


「うわ~~~うれしい~」

「なんで?」

「だってバイク爆音だから
しがみついてるのだけで
精一杯だし~~」


笑った真重がかわいかった。


「乗れ。」


自転車はやさしい風を
感じさせてくれた。


どこから見ても
高校生のカップルに見えるよね。


真重の背中に頭を預けた。


「マジュ……
大好き………大好き……」


「バカ、テレるだろ。」


翔にいつも言いたかった
でもこの言葉は
絶対言えない言葉だった。


 真重にはたくさん言おう。


翔と真重がクロスした。



「大好きなの……」



「わかったって!!」


真重がテレまくっていた。

< 143 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop