魔女と魔獣
「大丈夫か?」


私はショックで涙が止まらない。


「ごめん、泣くな、
大丈夫だから、泣くなって。」


私は真重の背中に
しっかり巻きついた。


「巻き込んでごめん。」


「あいつ誰?」
嗚咽に交じって
真重に話しかけた。



「あいつ、兄弟。」


 あいつが腹違いの……



「サイテーな男だね。」



真重のアパートについた。
降りたらすぐ
真重が私の手をとって
階段を駆け上がった。


「今度はなに?もう・・・」


真重は玄関のカギをあわてて
開けて、
私を中に引きづり込んだ。



くつを脱がないまま
真重が激しいキスをしてきて
私は頭がゴ~~~って
鳴り響く。



長いキスをして
真重が言った。


「消毒完了
もう大丈夫だからな。」


真重は私のおでこに
自分のおでこをつけて
短くキスをした。
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