魔女と魔獣
「俺さ、愛人の子なんだ。
あいつが本当の子で
俺は外の子って感じ。」


「なんで同じ学校なの?」


「あいつのオヤジの考えてること
わからねーんだ。
俺は母さんの病院代のために
この状況でやってくしかねーし。」


「いじめられてるでしょ?」


「でもおまえが敵とってくれたし。」



「ぐにょ~って
いったよ。」


「ある意味かわいそうかもな。
いてーんだよ。
急所はさ……
男同士もねらわね~ぞ。」



「だってむかついたの。」


真重が笑った。



「俺にはやめてくれよ。」


「いいよ、いっつも
二人でいられたら~~
そんなことしないもん。」



真重の胸に顔をうずめる。
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