魔女と魔獣
マジュの顔が曇っているように
感じた。


「どうしたの?」


マジュは笑った。


私を二人の間から引っ張って
パパとママの腕をからめた。あ


「行くぞ。」



汽車に乗り込んだ。


4人掛けのイスに座った。



「楽しいね。」


「そう?」
美雪が口をとんがらせた。


「勇輝、楽しいか?」



「楽しいよ、お前ら見てると。」



「私も楽しいよ。
美雪と柴田くんがお似合いだから。」


「何言ってんのまにょ?」


汽車の旅は続く………



笑い声が高らかに
汽車の中に響き渡る。
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