魔女と魔獣
潮風が髪の毛を揺らす。

カモメに餌をやるのに
海の上に
ばらまく。



カモメがたくさんついてくる。


私たちは夢中になって
餌を投げ続けた。


いつの間にか
ママが素直に笑ってる。


パパの腕に寄り添い
カモメに餌を投げている。


二人で見あいながら
とってもいいかんじだ。



マジュを捜した。


マジュは反対側から海を見ていた。


「なんかあった?」
私はマジュの首に後ろから
手を回した。



「元気ないよね?」


「大丈夫だよ。」



パパとママの笑い声が聞こえた。



「あいつらお似合いかもな~」
マジュが笑った。


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