魔女と魔獣
マリリンがいつものように
雑誌を読んでいた。


「おひさ~~」


「あなた太った?」


「え~~~!?」
私は頬を押さえた。


「幸せ太りって感じ?」


「あ~マリリン~~
話したいことがいっぱいあってね。」


「ノロケ?今聞く気分じゃないわ。」


「どーしたの?ダメカレと
ケンカでもした?」


「つくづく嫌になったわ~
せっかくきた部品がね
違ったのよ。
ダーリンの書き間違い~
またこれで始末書書かされて
上から天使の羽とリングを
没収されたようなの。
性格はいいんだけどね~」


「マリリンも
悪い男を好きになったわね。」


ということは
まだ真重の記憶は戻らない


「よかった~」
つい声に出てしまった。


「そうだわ、ひとつ忠告!
これからいろんなことが起こるけど
最後まで絶対一緒にいてね。
ここで二人が離れたら
すべて変わっていくわ。
桃子は産まれても
翔は存在しない。」


「え?どーして?」
< 167 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop