魔女と魔獣
「彼はおかあさん似ですか?
不器用でもまっすぐできれいな瞳を
してますよね。
うちの店のことを
引き合いに出して
彼を苦しませるのはやめて下さい。」


「さぁ~
それはどうかな。
真重は俺の若い頃にそっくりなんだな。
きっと割り切るさ。
そういう男になってほしい。」


「あなたは親じゃないです。」


私はこれ以上話すと


 おっさんの醜さは
 姿形からにじみ出てるわ

そう言ってしまいそうだったから


立ち上がって頭を下げた。



「失礼いたしました。」




「まあ、真重とのこと考えてみてや。」


会議室を出た途端
悔しくて体が怒りで震えた。
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