魔女と魔獣
「でも・・・
でも・・・
一緒にいたい、いなきゃいけない。
お店のことも
よくわかってる・・・
だけど真重が好きなの。
必要な人なの・・・
だから・・・
難しすぎる・・・・」


親に直接投げかけられた言葉に
動揺した。

 おっさんの作戦か・・・・


雁字搦めにして
身動きがとれなくする。


親が知ったところで
動きがにぶる。



親は一番の障害物になる。


「あいつ
すごく卑怯なやり方……
どっちも大事なのに……」


「マサ代、生活がかかってる。
あんたの恋は
またいつか違う人が
現れるけど、店は再生できない。
店がなくなったら
私たち
この先どうやって生きていく?」


母の言葉は
重くのしかかる。


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