魔女と魔獣
学校が終わって
私はおっさんの会社の前に
立っていた。


 おっさんはあなどれない


私は太刀打ちできるだろうか



受付で会いたいと
伝えたがが

出張中と言われた。


嘘かほんとか
真意はわからない。
そう簡単には会うのは
難しいということ。


「おい」

歩きかけた私は驚いて
振り向いた。

和重だった。


「親父に会いにきたのか?」


「マジュと連絡とれない。」


「あ、とれねーよ。
あいつはいま
ここにはいないからな。」



和重はなげやりな言葉で
吐き捨てた。
< 193 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop