魔女と魔獣
「素敵な人よ~
自信と強さに満ち溢れて
だけど私には、見せてくれる。
本当の自分。
私が好きになった時はもう
社長のお嬢さんと結婚していたわ。
好きになっては
いけない人を愛してしまった。
だからその報いを
受けなければいけないの。」
看護師が点滴の準備を
始めた。
「マーくんを身ごもった時
奥さんも妊娠してるって知って
でもあの人とともに歩けないなら
あの人の分身と歩きたい
あの人は心よく
『俺の子供はここにもいる』って
言ってくれて私はマーくんを産んだの。
奥さんの一週間後のこと・・・・」
看護師が私に
「じゃ、おねがいね。」って言って
病室を出て行った。
「マーくんが物心付きだした頃から
『社長業見習に嫌気がさした。
俺と一緒に逃げてくれ。』っていうことが
多くなって・・・
本当は気が弱くて、傷つきやすい
あの人が見え隠れしはじめて・・・・
私に当たり散らすことも
増えたけれど
私があの人をしっかり抱きしめて
『あなたなら絶対大丈夫』って
何度も力付けてあげたの。
『おまえは魔法使いだな』って
あの人笑うのよ。」
真重の母親の
とろけそうな笑顔が眩しかった。
自信と強さに満ち溢れて
だけど私には、見せてくれる。
本当の自分。
私が好きになった時はもう
社長のお嬢さんと結婚していたわ。
好きになっては
いけない人を愛してしまった。
だからその報いを
受けなければいけないの。」
看護師が点滴の準備を
始めた。
「マーくんを身ごもった時
奥さんも妊娠してるって知って
でもあの人とともに歩けないなら
あの人の分身と歩きたい
あの人は心よく
『俺の子供はここにもいる』って
言ってくれて私はマーくんを産んだの。
奥さんの一週間後のこと・・・・」
看護師が私に
「じゃ、おねがいね。」って言って
病室を出て行った。
「マーくんが物心付きだした頃から
『社長業見習に嫌気がさした。
俺と一緒に逃げてくれ。』っていうことが
多くなって・・・
本当は気が弱くて、傷つきやすい
あの人が見え隠れしはじめて・・・・
私に当たり散らすことも
増えたけれど
私があの人をしっかり抱きしめて
『あなたなら絶対大丈夫』って
何度も力付けてあげたの。
『おまえは魔法使いだな』って
あの人笑うのよ。」
真重の母親の
とろけそうな笑顔が眩しかった。