魔女と魔獣

肩を叩かれて
後ろを見ると
パパが立っていた。

「俺さ、まじゅとも元哉とも
仲がいいから、この状況は
非常にきついな。」


「ごめんなさい。」


「謝るな。感じてはいたんだ。
元哉が惹かれているのは・・・
マジュ帰ってきてるけど
会ってないんだろう？」


「会いに来てくれない。」


「なんか複雑なものを
あいつ自身もひきづってる。」



「私たち二人とも
その複雑な渦にいるんだ。
マジュもきっと私以上に
悩んでいるから
時間が必要かなって・・・
でもあの二人がこんなことに
なって、反省してる。
私がかき乱したのね。」


「まにょが悪いんじゃないよ。
でもマジュとは早く
会って話したほうがいい。
カオリンも大事な友達だから
美雪も心痛めてる。
まにょも知ってるから・・・・
カオリンの悩んでたのも知ってるから。」


優しく責められてる気がした。



「マジュに会ってみる」
そう言うしかなかった。