魔女と魔獣
「キョーミなかったら
触らないけどな、普通~」


「いや、違うって!!」


翔は怒ったように
階段を下りて行った。



「なんなの!?
見る気なら見てやってるよ。
ほんとに一瞬持ち上げただけ
なに?あの軽蔑の目・・・」


ムカムカしてきた。



私は、翔を追いかけて
階段を下りた。



「ちょっと、待ちなさいよ。」



「何?おまえキモイわ。」


頭を金づちで殴られたような
衝撃が襲った。



私は無我夢中で翔から
携帯を奪った。


「桃子!?な……」」


呆然とする翔の眼の前で
携帯を
床に叩きつけた。


ガシャーーーン
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