魔女と魔獣
「ごめん。
俺は、かあさんの言葉
裏切れないし、そのほうが
おまえだって店のこともあるだろう?」


「私のことなんて
どーでもいいのね。
私が悲しくて泣いても
留学すれば見かけることもないし
マジュは私から逃げるんでしょう。」


悲しくて
涙があふれた。



「泣くな。」
マジュが鬼のような顔で
私を見た。


「いくじなし!!
逃げるくせに
うちの店のこと言わないでよ。」


「違うって、落ちつけよ。」


真重が私の手をとった。


「うるさい!!
魔獣?笑わせるな。
あんたなんか飼いならされた
珍獣よ!!
みんな、失望してる。
マジュは終わったって!!
もういい・・・
もうマジュなんかいらないから!!」


私はホテルの部屋を飛び出した。



「あ~あ~
それじゃ、だめじゃん~」
マリリンの声がして

私は部屋に戻された。
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