魔女と魔獣
窓の外を見ていると


「そうだ、ジュースでも飲め。」

缶ジュースを
紙コップに注いだ。


「あ、コップなんかいらないのに」


「一本しかねーんだよ。」


「あ、そ、ありがとう。」


和重がゴクゴクと飲み干した。


私もジュースを飲み干した。

「冷たいね。どこから出したの?」


「クーラーボックスあるんだよ。」


「電話といい冷蔵庫といい
今に洗濯機のついたりして。」


あははは


「洗濯機の前にテレビだな。」

 夢のような車・・・


しばらくして
強い眠気に襲われる


「あ…れ……なんだろう…す…ごく……」



私が覚えているのはここまで。
次に目覚めたとき

私はこれが夢であってほしい


そう叫んだ。






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