魔女と魔獣
九の巻 苦しみと運命

悪夢

猛烈に頭が病んだ。

 イタイ…どうしたの…


体は金縛りのように
動かない。

「ん……ん……」
少しづつ目を開けていくと
うっすらと見える。


「ここは…?」

その時私をのぞきこむ
顔が…見えた。



「マジュ?……」


ぼんやり……


でも体も言葉も思い通りに
ならない……



ただ私の体を強い倦怠感が
襲って、また眠りにつく……



夢の中に
翔と真重が立っている。

二人とも私に向かって
手を差し伸べた。


「桃子おいで・・・」


「まにょおいで・・・」


その間で私は立ち尽くす。


「あと時間は20しかない。
20のうちどっちかを選んで。
選ばれないほうは消える。」


カウントダウンが始まった。
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