魔女と魔獣
私は全裸だった。


状況がつかめず
ただ体も頭もボーーーッとしていた。


「ここは?」
考えようとすると
頭が割れるように痛い。


「ずいぶんきいたよな~
遅くなったら家族が心配するだろ?」


和重が下着姿で立っていた。



「なに?」


「いただき~~
早く起きなよ、マジュの面会時間が
終わっちゃうぞ。」


「待って、いただきって?」



私は立ち上がって
ふらついた。
体の自由が利かない。


「まだ完全にとれてないんだな。
おまえ、なんでも素直に
体に効きすぎるんだよ。」





「ねぇ・・・
あんた・・・何したの?」
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