魔女と魔獣
どんな人の上にも
朝はやってくる。
朝を一つ越す毎に私は少しづつ
強くなれる

そう信じて……

鏡の前の私
悲惨な顔が
現実を叩きつける。



 今までのおまえじゃない


そう言っている
腫れあがった目・・・・




「まにょ・・・目覚めた?」


「マジュはどうなったんだろう。」



「柴田に今電話してくる。
待ってて。」



美雪が階段を下りて行った。



「おはようございます。
電話をまた貸してもらえますか?」



「おはよう、どうぞ
使って、マサ代はどう?」


「まだ寝てます・・・・」



「そうか~」
母のためいきが聞こえた。
< 251 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop