魔女と魔獣
奥に何かがあるのか

恐る恐る
そこに入って行った。


そして私はそこに横たわる
真重と目が合った。


「マジュ?」


「よかった…
やっと……やっと会えたよ……
ごめん……
一人にして、大事な時に抱き締められなくて…」


真重が手をのばした。


私は突然のことに
気が動転した。

首を激しく振って
後ずさりをした。


「まにょ…ごめん…
ごめんな……俺のために……
ごめん……」

包帯で頭がぐるぐる巻きになっていた。


「話をしたい。」

私は部屋を飛び出した。


「ま・・・!!」
真重の声が追ってきた。
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