魔女と魔獣
「柴田を通じて元哉を知ってた。
あいつの彼女から
おまえをしっかりつかまえておいて。
って言われてた。」


「ごめんなさい。
元哉とは……」


 好きな人の大事な人たち

そう言えたなら
どんなに
簡単だろうか。
そして

 元哉は翔に似てるから……


「ただ、マジュのことで
ちょっと落ち込んだ時に
偶然会って
元気つけてもらってたの。
カレが私を好きかもって
わかっていたのに
なんの対策もとってなかった。
マジュを想うことで
忙しくて
だから彼を傷つけてしまった。
彼女も…
私は、どんなことがあっても
元哉とだけは
ぜったいナイ……
利用してたんだ……
あの優しさと懐かしさに……」



「そっか……
よかった………」



「その帰りに襲われたんだ?」



「そーいうことさ。
俺もムシャクシャしてたから
ちょっとの因縁で
爆発してさ、相手が多かった。」


「犯人は?」


「わかってるんだ。」
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