魔女と魔獣
「やっぱり、アイツ?」


「だと思うんだ……
父さんも感づいてて
俺がアイツのところに
押しかけたとき
部屋にいたんだと思う。」


「アイツはマジュを
憎んでる・・・・」


「アイツが俺を憎む気持ちは
よくわかってる。
今まで同情もあったから
多少の嫌がらせは耐えてきたけど
おまえのことだけは
絶対許さない。
体が治ったら、マジぶっ殺す!!」


魔獣の表情に変わっていった。


「俺のマサ代を……
恐ろしい目にあわせた
アイツは絶対に殺すから。」


「だめだよ。
殺したら刑務所だよ。」


「いいんだ。
俺がおまえを突き放して
不安にさせていた罰なんだ。」


私は首を振った。
真重ならきっとやる……
魔獣の怒りで
アイツを消してしまうだろう。
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