魔女と魔獣
「おまえ、いい女だな。」


「マジュがいるから
許してあげられた。
きっと、朝までの私なら
絶対に許さなかった。」


「忘れような。
今日から俺らの新しい
スタートだから…な?」



「これから先
なにが起きても
私を信じてくれるよね?」


「どういう意味だ?」



「私を信じてね。
私もマジュを信じてるから。」



「来週からリハビリだって。
来年の春にはバイク乗りたいな。」




「乗れるよ。
頑張ろうね。」




私は真重の胸にまた顔を
埋める。



 絶対離れない



もうすぐ真重の記憶が

戻るだろう・・・・・



そうしたら
最後の時が私たちを
導くだろう


その時も私たちの心は
一緒じゃなきゃいけない。


複雑な気持ちで
真重にしがみついた。
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