魔女と魔獣
元哉から誘いを受けて
日曜日二人で出掛けることにした。


歩行は短い時間なら
足をひきづりながら
杖なしで歩けるようになった。


ひきづるのが嫌で
極力人前に出ることを
ためらっていたが

美雪や柴田の
誘いもあって
断りきれずに


「少し顔を出す。」
と言った。


マジュは後で車で行くから
心配しないで

柴田から連絡が来た。



私は、以前元哉から
プレゼントされた
ローラーファッションを
真重に見せたくて


思いっきりローラ仕様にして
大通りに向かった。


体をいっぱい動かせる


待ち合わせより早く家を出た。
 真重が来る前まで
 少し躍らせてもらおう。


久々の楽しい行事に
ウキウキしていた。

< 289 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop