魔女と魔獣
「まにょ、可愛い~~」

「ごめんね、ローラーでもないのに」

元哉が私を優しく見つめていた。

何度か輪の中に入れてもらって
顔みしりの仲間も
出来て、とても楽しかった。


「あら、香利は?」
元哉に聞いた。


「昨日、美雪の家に泊まってて
柴田が後で乗せてくるって。」


「そう。」


「おまえのいる場所って感じ
全然違和感ないし。」



「私、好きなんだ~
体動かすの。」


「楽しんで行って。」


音楽にノッてみんなが思い思いに
ツイストやステップを踏んだ。

仲間に囲まれて
みんなで何かをするって
熱くて気持ちがいい。

私は夢中で踊りまくった。



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