魔女と魔獣
「痛くないか?」
真重は何度も聞いた。


私はうんとうなづく。



「この世界でおまえに出会えて
よかった。
おまえがおまえでよかった。」

真重の言葉に
私はしっかりと抱きつき
思いっきり引き寄せた。



頭の中で何かが
やぶられた音がした。


そして
奥深いところを
お互いに感じあった。



「大丈夫か?」


「うん、大丈夫だって。」



しばらく抱き合っていた。



真重が体を起こした。


「マサ代!!」



真重が私の顔にキスをした。



「よかったな。
苦しんだけど
おまえは俺だけのものだよ。」


そう言って抱きしめた。







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