魔女と魔獣
それから店の手伝いを
必死にやった。

ばあちゃんの肩もみをして
こづかいを稼いだ。


そしてそのお金で
ばあちゃんのエプロンを買った。


「なんか、マサ代わるいもの
食べたのかい?
最近気味が悪いけど。」


店の開店準備をしながら
爆笑した。


「私ね、ここに生まれてきて
幸せだったよ。
このにおいも大好きだよ。」


そう言うと
三人はとても喜んだ。



「マサ代
もういわないで。
あんまり言われると
変わったことが起きそうで怖いから」


 そうだよ。
 もうすぐお別れ……
 親不孝でごめんなさい。


本当のマサ代のように
暮らせたろうか?



もうすぐお別れだって………


愛情いっぱいの志村家だったね。
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