魔女と魔獣
 聞いた?

そう聞けたらどんなにいいか……

もうすぐ私たちの任務は終わる。
それぞれの日常に戻っていく
元いた場所で
この記憶も消える。



こんなに愛し合ってるのに……


私は真重の手をとった。

「根性焼き……」

体に刻みこんだ真重との
印にキスをした。


「忘れない・・・・」


「忘れるもんか・・・・」


私の根性焼きに真重がキスをした。

言いたいことは言えなくても 
お互いの気持ちは同じ



何度もキスをした。 


「幸せだよ。」


「俺も、おまえと運命でよかった。」


「一緒だったら
怖くない」 



「俺が守ってやる。」


キスは心の芯を熱く燃やす。
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