魔女と魔獣
「マジュに会いたいんだけど。」

「マジュは、あそこにいるよ。」
マリリンは霊安室の真重を
指さした。


「そうだけど
意地悪しないで、マリリン。」



「あなたはもう
マサ代じゃないのよ。」


慌てて胸を触った。


「あ・・・・あ・・・・」


「胸でわかるってすごいわ~」
マリリンが叫んだ。


「あ~戻ってる。
このペタンとした胸は
柴田 桃子に間違いないわ。」


私はマサ代の立派な胸を
なつかしんだ。


「ね、質問。
私は経験したよね。
感覚や感触・・・・
でも今は、あれはどう考えればいい?」


「記憶はなくなるから
深く考えることはないの。」


「真重も戻ったの?」

「そうよ。」


「会わない方がいい?」


「そうね、お互いにガッカリすることも
ある・・・・かもね。」


「じゃ、顔を見ないで
話すのは?」


「任せるけど……?」


「あ~~~どーしよーかなー。」
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