魔女と魔獣
「好きな子はどんな子なの」


「おまえみたいに
元気で明るくて
おもちゃみたいなヤツ
でも完璧に違うのは
空気が読めない 
鈍感で素直じゃない。」


「ひどい言われようね。」


 でも愛してるって
 伝わるよ・・・・・



「おまえの好きなヤツは?」



「マジュとはぜんぜんちがうわ。
意地悪でしょ、見栄っ張りでしょ
いつもいつも私のずっと前を歩いてる。
心の中は絶対に見せないよ。
でもずっと好きだったの。」


「そう言うやつに限って
心は熱いんだぞ。」


「まさか?」



「俺なんか記憶が途中全くなかったから
すっかり真重になりきってるよ。」



「じゃ、素直に告白できる?」



「どーかな。
俺の声はあいつに届くかな。」


急に嫉妬した。


「やだ・・・・
どこにも行かないで・・・」

涙声になる。









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