魔女と魔獣
「おまえちっこいな。」


「え?胸?」


「ちがうよ。あはは・・・
背がさ。
こうしてるけど俺ら
他人同士なんだよな。」


「そうだね。
悲しいね・・・・・
もう会えない・・・・・
こんなに今一番愛してるのに。」



「幸せにな。」



「マジュも・・・・」
嗚咽が交る。



「愛してる・・・・
ずっとずっと・・・・
あいつと同じくらい・・・・」



 あいつは余計だけど


「ありがと、楽しかった。」



熱い唇を合わせる。


真重の唇はしょっぱかった。


「泣いてるの?」



「おまえを抱きしめる男が
憎たらしいな。」


「私もあなたの好きな女の子に
なりたい・・・・」


そう言うと
回りが少しづつ
見えるようになってきた。
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