魔女と魔獣
「ちょっと…
私の条件は?」


「もちろんあなたを翔のところに
帰らせてが条件ですから
今回は満場一致で
翔を生き返らせることに決定です。」


ププカとマリリンが手を叩いた。


「信じられない・・・
マジュが翔だったなんて・・・」


「俺だって・・・
マサ代と桃子が一緒だったなんて。」


私たちは見つめ合った。



「あ、根性焼き・・・」


お互いの手についた
同じようなアザは


残っていた・・・・


「これを見て素直になれますように」


私は手を合わせた。


ずっと違う世界で
愛し合っていたのは翔だった・・・・
素直になれない私は
真重には素直に気持ちを伝えてきた・・・



心の底でつながていたのかも
知れない・・・・・


「桃子・・・俺のこと忘れるなよ。」


「翔だって・・・
私に意地悪しないで・・・
絶対抱きしめてね。」



「では、出発しましょう。」



「マリリン・・・
ありがとう・・・・
見守ってくれてて・・・・・
素敵な天使だよ。
変な生き物って言ってごめんなさい。
ププカのことバカとか
言ってごめんなさい。」



「幸せにね、桃子。
しっかりと寿命達成したら
また会いましょうね~・・・・」


マリリンとププカが小さくなって

また闇に包まれた。


私と翔はしっかりと手をとって

「ずっと一緒・・・」


そう誓った。
< 349 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop