魔女と魔獣
「昨日の売上はいま一つだったね~」


祖母はタバコに火をつけた。


「チラシでも入れて
宣伝するかいな?」


「でも、この人数ならこれが
精一杯でしょう?」

母がお茶を運んできた。



「マサ代、おまえ今日は手伝え。」


年のころは80もすんでるような
祖母は
凄味があった。


「はい。」



祖母がお茶を吹き出した。



「ブエ~~~!!」



「だいじょーぶ?ばあちゃん?」



祖母は布巾でテーブルを
手早くふきあげる。



「今日はヤリが降るわ~」


祖母は驚いた顔で
私を見つめた。
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