魔女と魔獣

罰ゲーム

小さい頃から

 競争


という言葉には
張り切った。

トランプ オセロ 人生ゲーム

正月恒例の家族麻雀大会は
平川家との
楽しい正月行事だった。


でもいつでも
翔がなんでも一番で
私が翔に勝てることは
滅多になかった。




「おまえじゃ、俺の相手に
ならねーよ。」



そういいつつも
嬉しそうな翔を見ると
かっわいくて
仕方がない。



「お願い、もう一回お願いします。」


「やだね~~」


「なんでもします~」


「なんでも?」



いつもその会話をして
翔は何度も私の挑戦を受けて


その約束は
次の日の弁当を私が作れるという


心の底では
うれしい罰ゲームだ。
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