魔女と魔獣
「あ!!あっついじゃない!!」

私はあまりのことに
パニックになった。


「マジュ!!!女になんてことすんだ!?」

マスターもタバコをくわえたまま
唖然としていた。


ドアが開いて仲間らしきやつらが

「チ~ワッス」と言いながら
入ってきた。



私はそのタバコを奪い取って
背中を向けた
真重に近づいて


手の甲に同じように
タバコの火をグシャッと押しつけた。



「あっついだろ?」



「てめーーーーー」
怒りが頂点に登った真重が
白目をむきだした。



「おい、マジュ、キレたぞ!!
おまえ逃げろ!!」
誰かが言ったけど
私はもう止まらなかった。



「おまえなんて
こわくねーんだよ!!」


私は思いっきり
こぶしを握り締めて
真重の頬を殴りつけた。


真重は、その勢いでテーブルに
突っ伏した。


涙が流れてきた。


「あんたなんてサイテー!!
帰れないじゃない!!」

尻めがけて
蹴り上げて


飛び出した。


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