魔女と魔獣
「今度の日曜日
通りで集会あるから見に来いよ。」


「通り?夜?」



「昼間だよ。」



昼間にする集会?
時間を聞いて


見に行く約束をした。




「ちょっと、待ってろ。」


一度家に戻って行った。



「ノノ……
ノノは私の知ってるノノの
おばあちゃん?
おかあさんかな?」



ノノは私の顔をペロペロ舐める。



「元哉くんは
翔にそっくりだね~~~
錯覚しちゃうんだよね~~
翔と一緒にいるようで……」




「お待たせ。手かせ。」



元哉が私の手をとって
薬をそっと塗った。


そのうえにガーゼーをおいて
包帯を巻いてくれた。


「あいつひでーヤツだよな。」


「うん……
ほんと ひどいやつだよね。」


悲しくなった。
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