理想の結婚
「ホントごめんな。」


「・・・絶対に・・・ないですか?」


「ああ、絶対にない。」


「ううっ・・・」


高橋は両手で顔を押さえて泣いた。




俺は嘘をついた。


俺は高橋をいつの間にか
女として見ていた。

こんなに俺のことを
一途に想ってくれて
明るく接してくれる。


こいつといれば毎日が
幸せだろうって・・・


けどこれは俺なりのケジメなんだ。













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