理想の結婚
あまりにも彼を責め続ける祥子に
俺はとうとうキレてしまった。


「おまえな、何を被害者ぶってんねん。
おまえは加害者やぞ。

相手の奥さんがどうな気持ちで
いるかわかるか?

いつまでこの会社おるねん
辞めてまえ!!」


俺は怒鳴ってしまったんだ。



過去を反省し、ちゃんと生きていこう。
そう思っていたはずだ。


けど、その姿が俺には見えなかった。



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