LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
マナ先輩は甘い甘い林檎で
あたしは苦い苦い珈琲で
違いなんて一目瞭然。
「…コドモ」
ジュースを美味しそうに飲むハルに言ったら
なんだよって、拗ねたように笑った。
なんか…ムカツク。
あたしなんかに笑ってんじゃねーっつの。
余計な事しないでよ。
深く関わりたくないのに。
――――嘘
本当はもっと
素直になりたいのに。
まぁ…こんなあたしの性格じゃ無理か(笑)
ね、ハル?
あたしが入り込めないくらい
幸せになってよ。
これこそ余計なお世話か…
あたしは苦笑いしながら
ハルに貰ったコーヒーを喉に流し込んだ。