LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
あっという間に時間は流れ
明日はもう文化祭当日。
「看板立てたよ〜」
「お♪なかなかいいじゃん」
血で書かれたような不気味な看板にみんなが満足そうに頷いた。
「脅かし役はもう一回確認なー
後は…明日だな。みんな客集めろよー」
「はーい」
「任せて♪」
文化祭は一般の入場も出来るからみんな楽しそうだ。
他校の友達や、彼氏、彼女を呼んだり。
「イオリ」
「あ……ハル。
も一回リハーサルだって。
ハルはウチの看板なんだから頑張ってよー?」
あたしはバシッとハルの肩を叩いた。
「……おー
イオリもな(笑)」
「思いっきり怖がらせてやるわ!」
って言ってもこの役ってあんまりセリフないんだよね。
「……張り切ってんな(笑)」
ハルが目を細めてあたしを見た。
「ハル?」
「あ、いや……」