LOVER OF LIE〜消セナイ想イ
「えっ!?イオリ大丈夫!?」
「こっちは任せて!」
「さっきの事、外部にはあんまり知られてなさそうだし、今のうちに早く保健室行って休め!!」
「そーだな。明日もある事だし(笑)」
みんなが口々にそう言ってくれた。
「……あ、りがと。
ごめんみんな…」
そんなこんなであたしはひとまず保健室……へ
って
今あたし
ハルにお姫様だっこされてるっ!?!?
慌てるあたしを無視してどんどん歩いて行く。
「ハルってば!
あたし歩けるから……っ」
「馬鹿か!!」
ちょっと!?
さっきからあたしの事、馬鹿しか言ってないし!!
「馬鹿馬鹿言わないでよ!!」
「馬鹿だから馬鹿だっつってんの!」
「なら離してよ!!」
「無理」
はぁ?
「ちょっとハル!?」
何を言っても、あたしの顔すら見ないハル。
何なの!?
そりゃ…勢いであの男に突っ掛かって行ったけど…
あたしハルに何かした!?